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【読書感想】「父の戒名をつけてみました」朝山実

父の戒名をつけてみました

 

著者の朝山実さんの父が亡くなったことを縁に、

時系列に物語が進みます。

葬儀から遺産相続まで読みながら親の死を擬似体験できる本です。

 

親の死のことをときどき想うことがあるのでこの本をてにとりました。

 

1日目 住職から恫喝を受けました

2日目 戒名料は「お気持ちで」

3日目「わたし、見ちゃったんです」

3週間後 檀家はやめるの、やめないの?

5週間後 ハラコセキの哀愁

7週間後 請求二億円!?「争族」の始まり

4ヵ月半後 前倒しの初盆

6ヵ月後 お坊さんの派遣会社をクビになったひとと会う

6ヵ月半後 お坊さんの個室に潜入してみた

8ヵ月後 お布施は大根一本でもOK?

1年後 税理士さんに聞くー三千万から五千万以下がもめる!?

1年3ヵ月後 体験者に聞くー戒名なしでも葬儀は行える

1年半後 橋爪大三郎さんに聞くー戒名はバレンタインチョコ

 

お坊さんは尊敬できない!?

この本にでてくるお坊さんは非常に俗っぽいです。

口調が偉そうだったり、豪遊している噂があったりします。

 

お坊さんもやはり安定した収入を求めていて、

それを脅かすもの(戒名を自分でつける等)については

激しく攻撃するようです。

商売を邪魔する奴になりますから。

 

今の日本では布施をする熱心な信者さんもそうはいませんから

お寺も資本主義の中で生きていかなくてはならないので

仕方のないことなのかもしれませんが。

 

原始仏典での仏教とは違いますね。 

 

人が死ぬと煩雑な手続きが必要!

 

死亡診断書をはじめ、故人の銀行口座からの引き落とし等の変更手続き、

遺産相続に関する手続きなどやることはたくさんあるようです。

 

親の死で精神的にショックを受けている状態でそのようなことを

行うのは疲労するだけだと思います。

 

おわりに 

 

この本を読んで気が滅入りました。

葬儀は面倒くさいし、お金がたくさんかかります。

 

お坊さんがすばらしい法話をしてくれるのならよいけど、

あまり期待できそうもないし。

 

原始仏典でのお坊さんだとすると例えば、親が死んだとしたら

親の遺体をみて 

 

「この身体もこのような性質のものであり

このようになるものであり

このような状態を免れえない」

 

このような法話をしてくれるのでしょうか。

 

親が死んだら直葬で葬儀して、骨は土に還して、

遺品の大部分を捨てて、実家をつぶして売却して、

きょうだいで法律通りに均等に分けてる。

親への貢献度は考えないで。

そうしないともめるので。

 

これがベターですかね。

まあ遺産はあっても極めて少額ですが。

実家の解体などの費用を考えるとマイナスかも。

 

父の戒名をつけてみました

父の戒名をつけてみました