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『「反日嫌韓」の謎88』を読む

「反日嫌韓」の謎(ENIGMA)88

小滝透著


この本は前に読んだ岸田秀の本「絞り出しものぐさ精神分析」に
のっていて興味がわきました。


岸田秀氏の本で紹介されている本はよく読みます。


この本は日本と韓国を岸田秀氏の「史的唯幻論(歴史の精神分析)」
を使用して現在の日韓関係がどのような歴史を経てこうなったかを
詳細に分析したものです。


日本の歴史はある程度は知っていますが、韓国の歴史となると
殆ど知らないことばかりでした。


韓国(朝鮮)は地理的にかなり中国に近いことから様々な影響を
ダイレクトに受けてきたようです。


中国が粗野で凶暴な軍事大国だけなら軽蔑したり、恐怖したり、
復讐心をもつことで心理的には安定しますが、文化的にも
すばらしいものがあるので尊敬、敬愛もしているとのことです。


恐怖と尊敬という相反する感情が同時にある不安定な状態で
韓国(朝鮮)が選んだのはしゃにむに中国に同化する
ことだったとのことです。


日本もアメリカとの関係でこのような感情がありますよね。


どちらも過去のトラウマ体験を抑圧しているので現実的に
行動することができないとのことです。


この本には両国の思い出したくない過去が多く紹介されて
いるので日韓関係を自分なりに理解するための助けになると思います。


最近のニュースで韓国で李舜臣をテーマにした映画が大ヒット
していると報道されていました。


この映画は見たことがないのですが内容は反日的なのですかね?


この本にも李舜臣にはふれられています。
文禄の役や慶長の役での日本の水軍を何度も撃破した名将らしいです。
韓国に行くと銅像がありますよね。


http://www.flickr.com/photos/76771463@N02/7200607406
photo by Katie Haugland


李舜臣が指揮した戦いはことごとく勝利したので仲間から日本の
スパイと思われて投獄させられたらしいです。


この朝鮮の武将が、日露戦争での日本海軍の将兵に軍神として
畏敬を集めていたと書かれています。


露骨な反日映画でなければ見てみたいです。

「反日嫌韓」の謎(ENIGMA)88

「反日嫌韓」の謎(ENIGMA)88